第20回京大変人講座が2月6日(木)に京都大学吉田キャンパスで開催された。京大変人講座は2017年5月にスタートし、京都大学に連綿と受け継がれている「自由の学風」、「変人のDNA」を世に広く知ってもらうために開催されている公開講座で、越前屋俵太さんがナビゲーターを務めている。
コロナで講座が休止になって以降、対面では実に2年5か月ぶりに開催された。記念すべき今回は「ヒトのダメさでAIを超える!」をテーマに北陸先端科学技術大学院大学の西本一志教授を講師に迎え、冒頭では、変人講座の生みの親、酒井敏教授(京都大学名誉教授、現静岡県立大学副学長)も登壇し、久しぶりの開催にかける思いを越前屋俵太さんと熱く語り合った。
講座は、越前屋俵太さんが、西本教授の専門的な話を聴衆にわかりやすくトランスレーションする役割を担いながら進行し、二人の軽妙なやりとりが満員の会場を大いに沸かせた。西本教授が行ってきた研究の中から、自分で料理を取ろうとすると自分の皿の蓋が閉まって強制的に他者のお皿に取り分けする。といった妨害によるコミュニケーション支援システムや、共有スペースの机を片付けない限り個人のパソコン画面がゴミアイコンでいっぱいになる妨害による公共活動の支援システムなど、ユニークな研究の数々が紹介され、聴衆を笑いの渦へと誘い、最後は人のダメさが未来を創る!という参加者全員が勇気が貰える結論で講座が無事終了した。






